字面所感③ - シルク１７募集馬

次はオルフェーヴル産駒。

ロザリンドの１７

母６歳時の２番仔。一つ上の兄も昨年シルクで募集され、一番人気になりました。血統表は豪華絢爛。母こそ未勝利ですが、祖母は日米オークス馬、母の全兄にGI ２勝馬、半弟もGI馬と今更いうまでもないほどの名門一族です。当然字面的も注目ですし、大人気の一頭になるでしょう。気になるのは気性だけですが、こればかりは競走にいってどうでるか賭けですね。

ベッラレイアの１７

母１３歳時の６番仔。母は現役時代フローラSを勝ち、オークスで２着、エリ女も３着に入っている実力馬です。祖母のマリスターIIからはディアアドマイヤやピンクパピヨンなどを通して、牝系全体から、大物こそいなくともコンスタントに活躍馬を出しています。ただこのベッラレイアのラインはイマイチなのが現状です。血統表を眺めるとまず目を引くのがゴールデンサッシュ＝サッカーボーイの３×３。これまでの綺麗な？配合で結果が出ていないからか、攻めてきましたね。兄弟があまりに振るわないので積極的に欲しいとは思いませんが、興味深い一頭です。

 アイムユアーズの１７

母８歳時の２番仔。母は現役時代重賞４勝を含む中央５勝を挙げています。ダイナカールの系統なので名牝系には変わりないですが、近いところでは母の半妹が中央で５勝を挙げているのみで、他は特に活躍馬がいません。母はFairy King = Sadler's Wellsの２×４をはじめかなりクロスがきつい血統ですが、当馬はオルフェーヴルを父に迎え、サンデーサイレンスの４×３、ノーザンテーストの５×４×５が発生。Sadler's WellsにもＮＤが入っていますし、全体的にちょっと濃すぎるかなといった印象です。牡馬だったらまだよかったですが、ちょっと微妙かもですね。

タイタンクイーンの１７

母１２歳時の仔。姉２頭が米重賞勝ち馬で、兄のストロングタイタンも先日鳴尾記念を勝ち重賞ウイナーの仲間入りを果たしました。これまで４頭の仔がデビューしていますが、そのうち３頭が重賞馬、それ以外の１頭も６戦３勝のミラアイトーンと、母の繁殖能力はかなり優秀です。兄弟は全て父が米種牡馬ですが、オルフェーヴルもＮＤの血が濃く、サンデー系の中ではかなりパワーに寄っていますので、合うんじゃないかとの勝手な印象。いずれにせよこの母の活力はかなり魅力的で、個人的にオルフェーヴル産駒の募集馬ではダントツに一番欲しいですね。

ナイキフェイバーの１７

母１７歳時の仔。兄弟はこれまで８頭がデビューしていますが、中央４勝が最高で重賞で上位に絡んだ馬もいません。牝系からも活躍馬が出ておらずイマイチです。ステイゴールド産駒の３/４姉も中央で歯が立ちませんでしたし、今更とびぬけた活躍馬が出るとも思えず、ちょっと厳しいんじゃないかと思います。