うまばなし

アーモンドアイで500/671口の抽選に落ちた人生の敗者

【レース展望】クラシック出走に向け重要な一戦

今週土曜のエルフィンステークスにレッドベレーザが出走します。11月にフェアリーSで5着して以来のデビュー3戦目。今回は過去2走から1F延長してのマイル戦です。

1週前近況

19.01.24 : 栗東:石坂正厩舎

調教メニュー:角馬場
助手「今朝は角馬場でハッキング調整。追い切り後も歩様は特に問題ありません。飼い葉は食べてはいるものの、先週より減って426キロでした。前回もこのような感じで何とかレースでは維持できていたので、胃潰瘍薬も投与しながら馬体維持に努めます。背中の感じは先週より良くなっているとの獣医師の話だったので、明日も低周波治療に連れていくことにしています」 


19.01.23 : 栗東:石坂正厩舎

調教メニュー:角馬場→CWコース
CW 助手 82.6-68.0-54.0-41.1-12.5 一杯
外プレガリア一杯を6Fで0.8秒追走3F併せで0.8秒先着
助手「今朝はCWコースで追いました。直線併せ馬が早々に脱落してしまったのですが、1頭になってからもしっかり伸びていましたし、ゴール板を過ぎてからも止まらないくらい余力があり、息遣いに太め感は感じませんでした。やはり乗り味はとてもいい馬です」 

(東サラさんHPよりhttps://www.tokyo-tc.com/syozoku/redmedousa16/

 1週前追切では僚馬を追走し先着。脚色は「一杯」となっていますが、ブックでは「馬也」でしたし、このタイムで余力があったというコメントからも、調教自体は頗る順調にこなせている感じです。ただ依然として体は増えてきませんね。元々飼食いはあまり良くない馬ですが、この様子だと過去2走と同様(422kg)かそれ以下でのレースも覚悟しないといけないかもしれません。調子面では少し不安が募ります。

 

相手関係

 netkeibaの現時点での想定オッズは以下の通り、

人気 馬名 予想オッズ

1 アクアミラビリス 3.3

2 ノーブルスコア 4.0

3 レッドベレーザ 5.3

4 フィブロライト 6.0

5 グレイスアン 7.0

6 イルヴェントドーロ 7.9

7 ブランノワール 9.8

 毎度参考にならない想定オッズですが、混戦模様ということは間違いなさそうです。

この中で怖い相手としては、以下のあたりでしょうか。

 

  • アクアミラビリス(M.デムーロ)

新馬戦を余裕の手ごたえで着差以上の完勝し、続くフェアリーSでは1番人気に推された実力馬。直線での追い比べで敗れての5着でしたが、重賞で0.2秒差なら力を示したといえるでしょう。京都は姉も好成績を残している舞台で、特に血統面では今の時計のかかる京都の馬場は非常にマッチしそうです。将来的に距離はもう少し伸びたほうが良さそうですが、過去2戦ではかなり前向きな面を見せているので、今のところマイルがベストの距離だと思います。今回も最終的に1番人気になるでしょうが、僕としても一番怖い相手ですね。

  • フィブロライト(北村友一)

1戦1勝馬。ダンビュライトの半妹です。正直エイシンフラッシュ産駒に負ける気はしないのですが、この馬も今の京都がマッチしそうです。前走はペースに恵まれた面もありますが、上り最速の脚で一気に突き抜けています。この馬が気になるもう一つの理由として、ベレーザとレース運びが被りそうなんですよね。先述のアクアミラビリスとは違って、ベレーザが活きる展開になればこの馬も浮上してくるでしょうし、そういう面では気になる存在です。

  • ブランノワール(福永祐一)

 前走は比較的力の要る馬場を2番手から上がり最速の脚で抜け出して、2着に2馬身差つける完勝。三度になりますが、この馬も今の馬場が合いそうですし、前走のようなレース運びをされるとそのままという形も考えられます。調教も坂路中心に好タイムを連発していますし、調子は非常に良さそうですね。余談ですが、この馬は当時のシルク募集馬で圧倒的に一番欲しくて外れた馬。アーモンドアイやプリモシーンに続いて僕の外れた馬が大成する結果になったらメンタル的につらいので、何とかこの馬には勝ちたいのですが、友人の出資馬でもあるので複雑な心境です。

 

 

最後に、相手関係のところで今の京都の馬場に触れましたが、切れ味が武器のレッドベレーザには向かない馬場であることは間違いないでしょう。挙げた馬以外にもグレイスアンやイルヴェントドーロなど有力馬は先行脚質ばかりなので、淀みないペースを作られると追走で一杯になってしまう可能性もあります。それならスローペースである程度の位置からヨーイドンで…とも思うわけですが、そうなるとまた違った敵が現れてきて難しいところです。持ち時計自体はこのメンバーの中でも上位なので、パワー型の馬場でどこまでやれるかですね。

鞍上は浜中騎手。全姉にも乗っていましたし、前走前も短期免許の騎手に乗せるくらいなら浜中Jに乗ってほしいと思っていたので、実力と継続騎乗してくれそう感を天秤にかけたら、ベストに近い選択かと思います。仮に王道路線を行くとして、テン乗りは避けたいので、ここを勝って主戦になってくれたら良いですね。

エルフィンSは、去年のレッドサクヤをはじめ、過去10年でレッドの馬が3勝している馬主と相性の良いレース。オカルトチックではありますが、東サラとしても重視をしているレースであることは間違いないと思うので、そこに配したクラブの期待を背負って頑張って欲しいです。

ぼちぼち再開ついでに2018年の振り返り

仕事が忙しかったのと、とあることでブログの更新意欲が一気に削がれたことで、一か月以上更新がご無沙汰になっていましたが、自分へのノルマということでぼちぼち再開していこうと思います。

 

前回の更新からのトピックとしては、

 

  • レッドベルローズが、衣笠特別前日に厩舎でひっくり返って出走取消となったこと
  • ベルフロレゾンが久々の実戦に菜々子ちゃんで臨んだが、フットワークの乱れで競走中止となり、レース後は特に問題なさそうだったが結局靭帯を痛めており北海道送り、というかなり嫌~な感じになったこと
  • アンブロジオが、NZTで最下位に敗れた鬼門の中山マイルを1:32.5という好タイムで走破し、左・1400mの呪縛から解放されたこと。というか実はかなり強い馬なんじゃないか疑惑が出てきたこと
  • レッドクーゲルが新馬で2着となり、とりあえず絶望を感じずに済んだこと
  • レッドベルローズが、初めて自己条件で負け(3着)て、能力的に、というか気性面も踏まえて頭打ち感を感じてしまったこと
  • ヴィグラスファイアが長期休養を経て、ようやく本州に戻ってきたこと

 

あたりですね。

僕の場合3歳世代が突出して多いのですが、これくらいの時期になると更に上を目指せそうな馬とそろそろ限界を感じてきた馬と、その差が明確になってきて複雑な感情に浸っています。

 

さて、28日に出資馬は出走しないので、僕の今年のレースは終わったわけですが、ここで一口馬主DBで2018年の成績を見てみると、

出走頭数:9頭

出走回数:35回

勝利数:7回

掲示板内数:23回

8着内数:28回

という結果でした。

着詳細で見ると、「7-7-3-4-2-12」ということで、2着7回をもう少し1着に持っていきたかったなというところですね。

それでも回収率指標は179.6%ということで、維持会費含めての収支は面倒なので計算していませんが、全体的なパフォーマンスとしては比較的良好だったのかなと思います。

現役世代でももちろんまだまだ上を目指せるが複数いますし、現1歳の2頭(メジロアリス17(シルク)、ココロチラリ17(東サラ))はどちらもかなり自信があるので、来年は更にこのパフォーマンスを上げていけたらと思っています。

来年の目標として、まずより現実なものとして「G1初出走」。そしてより難易度の高いものとして「重賞初制覇」を掲げたいと思っています。

このあたりは具体的に馬名含め、年明けに書ければ書こうと思います。

一口を始めたきっかけの馬の所在

 僕が一口を始めたのは14年産のシルク。とはいっても募集開始時期から参入したわけではなく、本格的に検討を始めたのは年が明けてから。そんなわけで、残口がある馬は確か10頭ほどしかおらず(それでも今と比べたら遥かに多いですが)、選択肢は限られていました。

 

その中で、

  • 須貝厩舎であったこと
  • 出資金が2.4万と格安だったこと

が決め手となり、インハーフェイバーという馬に出資することを決意。一口ライフが始まったわけです。

父は失格種牡馬の烙印を押され、すでに故郷に返されてしまったワークフォース。初出資ということでお試し感があったので、正直あまり期待していなかったのですが、新馬の前にはそんな想いを裏切る素晴らしい追い切りを披露。結局デビュー戦は5着に敗れてしまいましたが、その新馬戦は今振り返っても愛馬のレースで1番緊張したレースですね。

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その後は骨折で半年の休みがあったりと、最終的には6戦未勝利で勝ち上がりは叶いませんでしたが、1番人気に2回推してもらったり、2着、3着に入ったり。何よりレジェンド武豊騎手に4回も乗ってもらって、間違いなく出資金以上には楽しめました。

 

川崎競馬時代

中央引退後は、活躍の場を求めて川崎競馬に移籍。サラオクではかなりの高値で売れたように記憶しています。クラブの牝馬だと募集価格の10%で牧場に返すという形なので、高く売れようが安く売れようが入ってくるお金は固定なのですが、それでも嬉しかったですね。父親譲りで致命的に脚の回転の遅い馬だったので地方の小回りが合うとはとても思えませんでしたが、未勝利戦とは言え中央で勝ち負けしていた馬でしたから、格下相手ならやれるだろうと思っていました。移籍初戦は、「(元)愛馬の初勝利」を見届けたくて川崎競馬場まで脚を運びましたね。

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中央ではあり得なかった先行する姿(笑)なども見れて楽しかったですけど、結局ここでも勝つことはできず、6戦全敗。最後のレースは12番人気12着とさっぱりだったようです。そして地方でも登録抹消となりました。

 

引退後の処遇

引退馬の処遇というと、繁殖にあがる 、乗馬になる、研究馬など別の用途になる等々ありますが、大部分が「乗馬」という表向きで引退後の処遇が発表されます。発表された頭数ほど乗馬としての需要があるわけもなく、とある処遇の隠語的にも使われているわけですが、上記のような成績で引退したインハーフェイバーも「乗馬」となってしまうことは覚悟していました。

ただどうやら違う道が拓けたようで、こうして記事にした次第です。

その違う道というのも、先日ネット競馬でインハーフェイバーのページを数ヶ月ぶりに見たのですが、おそらく関係者の方が投稿された写真の一つとして、アフリートファームと題された写真がアップされていました。???と思い早速この牧場を調べてみたのですが、HPなどは無く詳細は分からず…。1番上にハローワークの求人が出ていたのでクリックしてみると、仕事内容に以下の文言が。

仕事の内容

厩舎清掃等の業務全般に従事いただきます。○馬引き、馬の出し入れ、寝藁の交換○馬の手入れ、厩舎内外の清掃、給餌 など*繁殖頭数:4頭新しい形で始まる繁殖牧場です。働いてみませんか!

なんと繁殖牝馬になれたようです!!いやー、これは本当に良かったですね。

自身の競走成績はさっぱりだったとは言え、兄に重賞馬2頭を持つノーザン生産の良血馬。繁殖に上がらないのはもったいないなと思っていたところ、このような嬉しい情報を得ることができました。

折角なので、初年度の相手を勝手に妄想してみます(笑)インハーフェイバーという馬は、致命的に脚の遅い馬でした。それでも未勝利戦とは言え好走できていたのは、恵まれた馬格から繰り出されるストライド走法により、回転数の無さを一歩の大きさで補完していたためです。もう少し後肢に筋肉があれば胴の長さをアドバンテージにできたのでしょうが、超モデル体型だったため中々厳しかったですね。そうなると、まずメスを入れたいのはワークフォース譲りの脚の(回転の)遅さ。手っ取り早く補うのはサンデーサイレンスの血、というよりその父Haloの血。

ということで、以下なんてどうでしょう?

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こんな安直な考えはさておき、生産者の方がどういう判断を下すのか。「インハーフェイバーの2020」の誕生を楽しみにしています。

悲しいお知らせ

本日の更新で、アンブロジオの次走の鞍上が明らかに。

2018/11/16 <近況>

在厩場所:16日に美浦トレセンへ帰厩

調教内容:

次走予定:12月2日の中山・市川ステークス〔W.ビュイック

菊沢隆徳調教師「予定しているレースが近づいてきましたので、16日にこちらへ帰厩させていただきました。問題なければ明日から乗り運動を開始していく予定にしています。なお鞍上は短期免許で来日中のビュイック騎手に依頼しています

 (シルクHCさんより転載許可をいただいております)

別にビュイック騎手が嫌なわけではありません。むしろ’普通なら’これだけの名騎手が乗ってくれることに歓喜すべきところです。しかし、この馬は普通の馬ではないので悲しいのです。「普通の馬ではない」とは、能力が高いといいたいわけではなく、かなり気性的に危ういところがあるという意味です。

1歳時に行った牧場見学でもかなりヤンチャなところを担当の方から指摘されており、未だにパドックでは幼さをのぞかせています。

そんなアンブロジオにとって、これまで3戦続けて乗ってくれていた横山典弘騎手はまさに教育係としてうってつけの存在。レース内容はもとより、レース後コメントで、良いところ、そして課題を明確に指摘してくれ、次に向けての指針を示してくれる。長い目で見てくれているのが出資者としては非常にありがたかったです。

例えば前走(白秋S:2着)後のコメント

横山典弘騎手「よく頑張っていると思いますし、馬は良くなってきているなと感じました。前回乗った時と比べて体の嵌りが良くなってきているように思いますからね。ただ上のクラスで戦っていくためには、もう一回り力を付ける必要があるでしょう。無理せず使っていけばまだ成長しそうな感じがしますから、今後も色々と教えていきながら大事に育ててあげたいですね

これだけ実績のあるベテランですから心強いのは言うまでもありません。

当然次も乗ってくれるだろう、それどころかアンブロジオの競走馬生において、今後横山騎手以外は乗らないだろうな 、とさえ思っていました。そこに来てこの乗り替わりです。

ビュイック騎手が悲しい理由。それはテン乗りにかなり不安がある馬だということ、そして短期騎手ということで仮に好相性を示してくれても、2度の乗ってもらえない可能性が高いこともありますが、僕としては典さんからコメントをもらえないことが一番残念です。

というのも、今回については勝ち負けはどうでも良いと思っていました。それより、これまで典さんが乗ってくれた4回はすべて左周り・1400mそして今回はNZTで最下位に敗れた、中山(右回り)・1600m典さんになってから、以前と比べて成長を感じるとのコメントももらっていましたし、春から成長を遂げ、準OPでも安定した成績を残しているとはいえ、好走しているのはすべて左回りの1400mである今、右回りのマイルでどんなコメントをもらえるのか、そこを一番楽しみにしていたところがあります。

まあ決まったものは仕方がない、というとビュイック騎手ほどの実力派に対して非常に失礼ですが(笑)、こうなったらもう後先は考えず市川Sに一戦入魂。名騎手の力で勝利へと導いてもらいましょう!

レッドベルローズ 11/18(日)衣笠特別 出走

レッドベルローズが衣笠特別に出走します。

本レースは、去年まで7連続で勝ち馬がのちに重賞を勝っている超出世レース。中には16年の勝ち馬ジュールポレールなど、GⅠ馬も含んでいます。
というわけで、これを勝ったら将来がかなり明るくなるわけですが、正直厳しいレースになるのかなという気はしています。

 

これまで、6戦2勝。自己条件では負けておらず、4敗はすべて重賞になります。
簡単にこれまでのレースを振り返ると、

  • 新馬

タイムは平凡だが、新馬特有のスローで流れた後傾ラップ(11.8 - 11.2 - 11.1)を外から差し切った秀逸な内容。3着以下を6馬身離したことからもかなり将来有望かに思えたが、ハナ差2着のエルディアマンテ含め、このレースからベルローズ以外の勝ち上がりは0という、結果的にはかなり低レベルのレースだった。

  • フェアリーS(GⅢ)

出負けして後方2番手からも徐々に押し上げ。プリモシーンマークで直線に向いたが、機動力が足りず、また多少外にも膨れ、差は開く一方。プリモシーンと同じ上がりで追い込むも3着まで。ちなみに4角手前からエビダンス発動。MP4消費。

  • クイーンC(GⅢ)

新馬の勝ち方からこの舞台がベストと思っており、期待していた一戦。またの出負けから、福永Jが新馬のイメージで大外一気を図ったが、坂を上り切ってエンジンがこれからかかるというところでロフティフレーズにアタックされ終戦。悔いが残る一戦。

  • ミモザ賞(500万下)

これまでとはうって代わり、先行策をとる。直線で先頭に立つとそのまま最後まで後続を完封し、1・1/4差の快勝。まさにルメール様様で、中山への対応、脚質の転換と新たな一面が見れたレース。

  • フローラS(GⅡ)

所属の三浦Jが初めて手綱を取った。前走のイメージがあったからか前半は前につけるが、逆に徐々に下がっていき、結局9番手くらいで直線を向く。一瞬突き抜けるかと思ったが、残り200mを切ったあたりから失速していき7着。結構期待していたので残念。ちょっと距離が長かったか。

  • 紫苑(GⅡ)

また三浦。前に壁を作れずちぐはぐな走り。途中口を割っていたり、リズムよく運べなかった。結果は14着と大敗だが、そもそもかなり早い時計の決着で、時計に対応できなかった可能性が高く、力負けの印象。

 

とまあ、重賞では散々たる結果なわけですが、完勝に見えるミモザ賞も、2着のウラヌスチャームは長い直線をフルに使ってギアを上げていくタイプで中山は向かないこと、3着以下もハイヒール、ハトホルこそ勝ち上がっていますが、全体的には低調で、振り返るとそれほど誇れる結果でもないかなと思っています。それより前走、前々走は力負けにも思える内容だったことが不安として先立ち、あまり今回についても自信が持てないところです。


相手関係

  • インヘリットデール

現級勝ちがあり、1600万下でも3着、4着。降級後も2着、4着と安定。

  • センテリュオ

2走前の500万下勝ち時計がかなり優秀で、ローズSも0.7差の7着。既に現級では力上位で血統的にもここからどんどん良くなっていきそう。

  • テーオービクトリー

降級馬。4走前は1600万下で1番人気に推されていた実力馬。ムーア怖い。

  • モーヴサファイア

手術明けは2着→1着→2着と成績が安定。

  • レイズアベール

こちらも昇級後、3着→2着と安定、特に前走は勝ち馬とハナ差で勝ち上がり圏内。


幸いなのは、先週の京都開催のタイムを見るにあまり時計の出やすい馬場ではないということ。少頭数のレースが多かったためペースが流れにくかったものあるかもしれませんが、時計勝負は避けたいベルローズにとっては有利に働きそうです。
出世レースらしくかなりメンバーが揃いましたから、ここで一発を狙うとしたら「スローの瞬発力勝負」に賭けるのが一番現実的かなと思います。尤も新馬のようにはいかないでしょうが。今回特に行きたい馬もいなさそうなので、先行脚質の有力馬が牽制しあってくれて、固まりで直線に向けばワンチャンあるかな?なんて思っています。

あとは、初めての遠征競馬となることですね。
東でレースしていてもいつもパドックではうるさいですから、輸送でさらにテンションが上がるようなことになると増々厳しくなると思います。そのあたりは陣営が一番わかっていることで、ちゃんとケアをしてくれるでしょうから後はお任せするだけです。

ブックの印もかなり薄いので、20倍弱の6番人気くらいになるかと思いますが、その分ダービージョッキーには気楽に、あくまで勝ちに行く競馬に徹してもらえればと思っています。もしかすると限界を露呈してしまう結果になるかもしれませんが、その不安を裏切ってくれるような走りを期待したいですね。

くそ期待しているシルクの追加募集 その2

それでは2頭目です。

血統、馬体等いろいろ含めて超絶欲しい馬

と書いた、それは

フィールグリュックの17 父:ジャスタウェイ (ストラヴィンスキー) です。

 父は現2歳世代が初年度産駒となるジャスタウェイ。産駒のデビュー前は「出来がイマイチ」だの色々と言われていましたが、蓋を開けてみると小粒な今年の新種牡馬の中にあって、重賞に人気馬を送り込んだりと一人気を吐いている状況です。

当馬は今年のサマープレミアムセールでノーザンファームに2800万で落札されています。実は母のフィールグリュックもシルクの馬で、ノーザンで繁用されていないため産駒が募集にかかることはないですが、17年産に関してはセール経由で回って来ることになりそうです。シルクが落札したわけではないですが、所縁もあることですし、まず高い確率でシルクの追加募集に載ってくると踏んでいます。

血統表

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母は中央で4戦し未勝利で終わりましたが、2代母サマーナイトシティはサダムパテック、ジュールポレールと2頭のマイルGⅠ馬を生んだ名牝です。

ジャスタウェイ産駒のサンプルがまだ少なすぎて傾向は見えませんが、アウトブリードで成功したジャスタウェイは父・ハーツクライの配合の肝をある程度踏襲していると考えていて、その点当馬はノーザンダンサーとミスプロの米主流血脈を母系でクロスし、ND≒Icecapadeの3本でハーツクライをかっちり支える現代のトレンドに沿った好配合です。

 ジャスタウェイ×Nureyevはこれまで1頭がデビューし、いきなり新馬勝ち。それがタムロドリームであることをどうとらえるかはお任せします(笑)ただ当馬の母母父・エリシオを母父に持つアドマイヤジャスタは未勝利→500万下を2連勝していて、これは心強いサンプルと言えそうです。アドマイヤに関しては、母内NDクロスも持っていますね。他にデビューしたジャスタウェイ産駒の中で将来性がありそうなアウィルアウェイ、ヴェロックスは共にアウトブリード型です。ただこの3頭とも母自体に活力があるので、今のところは、繰り返しになりますが、まだサンプルが少なすぎて傾向は見えてきていません。改めて個人的な印象として、このフィールグリュック17は'打率が高くて、時々ホームランも期待できそう?'みたいな感じですかね。

馬体

馬体は僕の超絶好み。これシルクの1次募集の中にいたら65頭の中でも最高評価をしていたかもしれないってくらい、僕好みの立ち姿です。ハーツクライの馬体、例えば背中があからさまに長いところとかがあまり好きじゃなくて、当馬もそれを受け継いでいる感はありますが、それを差し引いても惹かれますね。どこがどうとか細かいことは書きませんが、とりあえず僕が馬体で重視しているところをすべて完璧に押さえています。セールの時の動画も、静止画もネットに上がっているのでまだ見ていない方はぜひ見てもらいたいのですが、時期の差はあるとは言え、5月生まれでこの馬っぷりは素晴らしいとしか言いようがありません。

 

 最後に、この馬どうしても欲しいです

 落札価格が税抜2800万なので4000万くらいの募集になってもおかしくないですが、逆にもっと高値で募集してほしいですね。実績組には屁でもないかもしれませんが、価格がネックで抽選が緩くなるならそれは願ってもないことなので。

まじで本当に欲しい馬です…

落胆からの光明が差したダイアトニック

三鷹特別にシルクのダイアトニックが出走。結果は1番人気2着でした。

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パドックはちゃんと見ていたわけではないですが、いつもよりはうるさくない、逆に言うと気合乗りに乏しい感じ。あとは月岡温泉の時と比べると毛艶がさえず、馬体が黒ずんで見えました。

レースですが、懸念していたスタートは普通に出てくれてまずは一安心。そのまま6番手のポジションを取りますが、戦前の予想通り12が逃げの一手を打ちます。期待していた通りハイペースの流れ。

12.2 - 10.8 - 10.8 - 11.2 - 11.5 - 12.1 - 11.6(33.8-35.2)

ただ残り1Fまではグランドボヌールのラップで、後ろを離しすぎていたということもあって、後続にとってはMペースくらいだったかもしれません。ダイアトニックは直線残り2Fのところからグランドボヌールを捕えにでますが、終始同じ位置にいたデスティニーソングに内から掬われ、またまたの2着に敗れています。

レース展望で、

仮に「東京・芝1,400 タイムトライアル」があったら間違いなく優勝できることでしょう。ただそれも「競」馬。展開含め、他の馬に影響されて勝てないならまだ上に行ってやれる力はないのかもとも思います。

と書いていますが、今回はまさにタイムトライアルと言っても良いレース。グランドボヌールが敷いてくれたレールを後ろの12頭が走った形で、直線でダイアトニックが先頭に立った時点で他馬はついてこれないと思っていましたが、勝ち馬と同じ上がりで負けてしまいました。最後までしっかり走れていますし、時計勝負なら負けないと思っていましたので正直ショックは大きかったですね。しかも負けたのが1000万で足踏みしていたデスティニーソングということで、底を見せた感もありつらかったのですが、驚いたのが勝ちタイム。1000万下としては破格の1:20.2。ありがたいことに、ちょうど同週に格上の同条件レースが複数あったので比較してみました。

 

格上同条件レースのタイム比較

 

翌日で、夜間帯に雨など降っていないため、馬場差は考慮していません。

  • 奥多摩S(準OP):1:20.4

勝ち馬:ドーヴァー(4角6番手群・差し 上がり33.1)

  • オーロC(OP):1:20.2

勝ち馬:ロワアブソリュー(4角後方3番手群・追込 上がり33.0)

 

ダイアトニックは、好位差しで勝ち馬とタイム差無しの1:20.2(33.2)ですから、字面だけ見ると、仮に奥多摩Sに出ていたら1着オーロCに出ていたら1着か2着に入っていたことがわかります。つまり今日の結果を三鷹特別の出走馬に照らし合わせると、上り最速タイの上位3頭(20.2:デスティニーソング、ダイアトニック/20.4:ライラックカラー)はOPのメンバーに交じっても勝ち負けできるだけの実力を持っているといえると思います。

 今日の競馬を終えて分かったことですが、今回のレースに関して言えば、デスティニーソングが思ったより強かったということで負けを認めるほかないかと思います。ただ同時に、その勝ち馬と同等に走れたことも誇って良いかと思います。

今後に関しては例によってまた放牧でしょう。これまでの成績から見るに、以下の仮説が…

  • 遠征が良くない

→ 関東圏でレースをしたときは、0-2-1-1と4戦全敗。逆に関西圏のレースは2戦2勝。輸送があると、ダイアトニック自身も気合が入りすぎているような気が。

  • 左回りが良くない

→ 0-2-0-1と3戦全敗。左回りだと内にささるようなところがあり、ジョッキーも追いづらそう。

右回りと左回りで成績に顕著な差があるわけでもないですし、左回りでも及第点以上の走りは見せてくれていますが、上記を鑑みると関西圏でレースに出ていくほうが良いのかなと思います。必然的に右回りになりますしね。500万を勝った時のように、自分でレースを支配できるのが理想なのですが、クラスが上がるにつれそれも難しくなっていくでしょうし、まずは適した舞台で1000万卒業を決めたいところですね。年内にもう1走あるかどうかというところだと思いますが、次こそという想いで、引き続き期待しています。

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