(レース回顧) レッドベルローズ 紫苑S(GⅢ)
出資馬レッドベルローズが9月8日(土)紫苑S(GⅢ)に出走。
結果は5番人気で14着でした。
中山2000mはミモザ賞で快勝している舞台で、レース運びに新たな一面が見られた一戦でしたので、向いている舞台だと思っていました。
枠は8枠15番。
気性面に不安を抱える馬ですし、開幕週の馬場的不利をのんでも、内で包まれるリスクを下げられるピンク帽は好枠。隣がノームコアだったのもあって、そこについて行って好ポジを取れるのが理想でした。
スタートは5分。行き脚の有る馬ではないので、出たなりでノームコアの後ろにつけたかったところですが、そこには戸崎が。
競りかけたところで弾かれて口を割ってしまいます。
その後も内は開かず、結局前に壁を作れないまま外を回ってのレース運び。
道中も折り合いがついていないというか、追走に手いっぱいというか、スムーズにはいかなかったですね。4角までこの進路が継続します。
最後はもう坂を上りきるだけの余力が残っていないといった感じの完敗でした。
ペース
紫苑S(1:58.0)
12.1 - 10.8 - 12.2 - 12.3 - 12.7 - 11.9 - 11.8 - 11.5 - 11.5 - 11.2
ゆったりした入りから後半グングン加速していくラップ。
まあこうなることは織り込み済みでしたが、このラップの中あの立ち回りで勝ち切るには相当力が抜けていないと難しいですから、最後ガス欠になるのも納得です。かなりの好タイム決着になりましたが、そのペースに着いていけませんでした。
ミモザ賞(2:01.8)
12.5 - 11.3 - 12.7 - 12.1 - 12.6 - 12.2 - 12.7 - 12.1 - 11.6 - 12.0
馬場差はあるとは言え、勝ちタイムがミモザより約4秒早く、自身もミモザより2秒近く縮めているわけですから、今回は力負けというほかないでしょうね。
敗因について
ジョッキーはレースを以下のように振り返っています。
三浦騎手(レッドベルローズ=14着)「枠もきつかったですし、距離の不安があるなかでの競馬でした。体重は増えて良くなっていたのですが。内枠を引いて内でうまく立ち回れたらよかった」
「枠がきつかった≒内枠が欲しかった」は結果論なのでよくわかりません。
この馬に関していえばこれまで馬群で揉まれた経験がほとんどないので、内枠で包まれたら気性的にももっと消耗してたかもしれません。
距離不安については、同舞台のミモザ賞を勝っているわけですから、公の理由にはしづらいですよね。ただこう言うコメントがメディア向けに出るということは、大人の事情で'ここを使う→秋華賞を目指す'というプランに振り回されたところもあるのは間違いありません。関係者の中では本質的に2000は長いという想いがあったのでしょう。ミモザ賞はタイム平凡で、相手もそれほどそろっていなかったですからね。
騎手のコメントも正直どうかと思いますが、今の実力ではだれが乗っても掲示板は厳しかったでしょう。
勝っている舞台で時計に対応できなかったということは、力負けですよね。
今後について
次は東京開催のマイルを目指すということで、具体的な番組は以下の辺りでしょうか。
- 10月7日(日) 鷹巣山特別
- 10月21日(日) 3歳以上1,000万円以下
もう少し距離の幅を広げるなら、
- 10月8日(月) 山中湖特別
も視野に入ってきそうです。
東京マイルはスローの加速ラップを大外から差し切った好内容の新馬勝ちの舞台。
クイーンCは直線でぶつけられる不利がありながらも上がり3位タイの脚で追い込んでいますし、今回の結果を受けると最も向いている舞台と言えそうです。現状では遠征で結果を出せるタイプとも思えないですしね。
ただ仮に鷹巣山特別に出走となると、開催日数的に良ならおそらく33秒前半の決着となるでしょう。終いの脚を残しつつも道中ちゃんとついていけて、結果的に持ちタイムを約1秒更新できるかですね。
また、鞍上がどうなるのか興味があります。三浦騎手は所属なので、中間の調整から乗ってもらいやすいというメリットがあります。特にこの馬は癖が強いので、そこらの騎手にテン乗りで乗られるのは不安が先立ちます。
ただ、重賞とは言えここ2戦で結果が出ていないんですよね。もちろん馬の実力不足がほとんどだと思いますが、実際に人気より着順がかなり下回っていることからも次は違う騎手で見てみたい感はあります。
横山(典)騎手とかに乗ってもらえたらいいんですけどね。僕の出資馬であるアンブロジオでも全く文句ない騎乗をしてくれていますし、同じ東サラのレッドシャーロットを矯正させた手腕もあります。鹿戸厩舎のゴージャスランチにずっと乗っていることからも可能性はあると思うんですけどね。
ひとまず良くも悪くも3冠戦線から脱落して、これからは自己条件で戦っていくことになるでしょうから、そこでの力関係がどれほどなのか、次戦を楽しみにしたいと思います。