うまばなし

アーモンドアイで500/671口の抽選に落ちた人生の敗者

字面所感② - シルク17募集馬

続いてはロードカナロア編です。

 

サンドミエシュの17

母6歳時の2番仔。一つ上の兄は同じくKingmanbo系のルーラーシップ産駒でキャロットで募集されました。母の現役時代は未勝利。祖母ザロミアは現役時代ドイツで走っていますが、日本での産駒はサンドミエシュのみです。

母父マンハッタンカフェ、母母父モンズーンとドイツ血統で彩られておりOB。ロードカナロアはまだ1世代のみなので相性は何とも言えませんが、Kingmanbo系×マンハッタンカフェ/モンズーンの相性も取り立てて良いというわけではありません。牝系もよくわかりませんし、近親に特に活躍馬はいませんし、今を時めくロードカナロア産駒とは言え、この馬はどうでしょうかね…

 

ルージュクールの17

母9歳時の5番仔。上は様々な系統の種牡馬をつけています。クリスエスを付けた3番仔は中央で1勝を挙げていますが500万で頭打ち。それ以外の産駒は中央で歯が立たっていません。ただそれでも一つ上の兄はセレクトで5,000万以上の値がついています。出来が良かったのでしょうか?

今回初めてKingmanbo系のロードカナロアを配しましたが、ロードカナロア×ダンチヒ系の相性は今のところそこそこ良さそうです。ただKingmanbo系全体で見ると取り立てて良いというわけではないので、これも一時的なものかもしれません。こちらも特に牝系が優れているわけでもなく、どこかの血を強めているわけでもないので、サンドミエシュより良いかな?とは思いますが、あまり食指は動きません。

 

プルーフオブラヴの17

母17歳時の11番仔。個人的にあまり気にはしていませんが、高齢出産の域ですかね。母の姉にはGⅠ馬シーキングザパールがいます。母の現役時代は中央2勝。兄弟は中央3勝が1頭、2勝が1頭いますがそれ以外はパッとしません。ただその中央3勝馬がリビングプルーフ(父ファルブラヴ)で、そこから今年のクイーンCを逃げ切った同じくKingmanbo系のルーラシップ産駒、テトラドラクマが出ています。当馬はOBですが、母父はアーモンドアイと同じくサンデーサイレンスで相性の良さはお墨付き。それでいて牝系もある程度ちゃんとしていますので、出産年齢と血統構成から馬体次第な面もありますが、字面的には結構面白そうな馬だと思います。

 

シャトーブランシュの17

 母7歳時の初仔。母もシルクの馬で現役時代は中央4勝、マーメイドS1着、ローズS2着の実績があります。祖母ブランシェリーの兄弟に障害GⅠ馬などがいますが、全体的に見るとあまり活力のある牝系とは言えません。シルクにとってのOur Bloodですし、ぜひ母を持っていた方の手に渡ると良いですね。

 

チアズメッセージの17

母17歳時の10番仔。母は現役時代GⅢ1勝を含む中央5勝。その他にもGⅢで3着3回の実績を持つ実績馬です。母の全兄もGⅢ2勝含む中央7勝を挙げています。ただ牝系で活躍馬を出しているのはこのラインだけであり、全体的に活力があるとは言えません。当馬の兄には目黒記念勝ち馬のクリプトグラムがおり、重賞馬と3/4同血という血統構成は魅力でしょう。OB型にはなりますが、母父サンデーサイレンスですし、プルーフオブラヴと同じく馬体を見るのが楽しみな一頭です。

 

ローマンエンプレスの17

母11歳時の5番仔。母は愛産で現役時代に英や愛のグレードレースで好走しています。初仔から3番仔までFastnet Rockがつけられており、16年、17年は続けてロードカナロアがつけられています。初めの2頭はよくわかりませんが、3番仔のロックザボートは先日未勝利を勝っています。一つ上の全兄はサンデーレーシングで募集されていますが、カナロアにしてはかなり胴が長い馬体ですね。あの某馬をイメージしてしまいます。日本競馬において母方はかなりスピードに不安の残る血統ですし、ロードカナロア×Sadler's Wellsも相性が良いとは思えません。あとどうせなら牡馬に出てほしかったというのもあります。正直あまりそそられません。

 

以上です。次はオルフェーヴル産駒を見ていこうと思います。 

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