字面所感① - シルク17募集馬
先日シルクの17年産仮募集ラインナップが発表されました。
しかし、まだカタログが出るまで時間があるので、まずは字面で各募集馬の所感を書いていこうと思います。血統は全くの素人なので、かなり浅いコメントになりますこと、ご了承ください。
今回はディープインパクト編です。
エクセレンスⅡの17
母エクセレンスⅡは、仏アンプリュダンス賞(GⅢ-芝1,400m)の勝ち馬。仏オークス(芝2,100)、仏1000ギニー(芝1,600)といったGⅠでも3着の実績があります。
当馬は2番仔で、16年産の姉(父:Frankel)は持ち込み馬でサンデーレーシングにて4,000万円で募集されています。
母父Champs Elyseesはダンチヒ系でDansiliと同血。ディープインパクト×Champs Elyseesはサンプルがありませんが、ディープインパクト×Dansiliの組み合わせはこれまで2頭が出走しており、未だ中央での勝利は0です。しかし2頭の内1頭のミッキーチャームは直近2走が2着、3着と勝ち上がりも時間の問題でしょう。
系統で見るとジェンティルドンナやサトノダイヤモンドが出ており、デインヒルで絞るとフィエロやサトノアレスといった馬が出ています。
牝系はミスプロ×ND。全体的にディープの配合としては良さそうな印象です。芝1,600~2,000が守備範囲となるでしょうね。
キューティーゴールドの17
この馬についてはどうこう言うまでもないですね。気になるのは牡馬であること。これまでキューティゴールドの牡馬は4頭いますが、最高が1勝です。というか全頭が律儀に1勝しかしていません。
まあ無理に粗探ししなくても、全姉がJC勝ち馬ですからもちろん期待でしょう。
モシーンの17
上のディープ→ディープ→カナロアに続く4番仔で、初めての牡馬になります。こちらも母父がエクセレンスⅡと同じくダンチヒ系のFastnet Rock。ただ豪スプリントGⅠを勝利しているようにより短距離色が強い種牡馬です。全姉プリモシーンもマイルで活躍しているように、1,600前後が守備範囲となるでしょうね。
リアアントニアの17
母は米産。BCジュベナイルフィリーズ(GⅠ)1着の実績があります。初子のディープ産駒も昨年シルクで募集されており人気の1頭となりました。今年もディープなわけですが、母父はディープとニックスのアンブライドルド(系)で、そこと母母父からミスプロを計2本、更にはダンチヒ1本を引いており、ディープ産駒の高打率配合をきっちり踏襲している形です。因みに18年産もディープなので、そのために連れてこられた繁殖牝馬でしょう。OBですので馬体を見たいところですが、あまり外れることは考えずらいですね。この血統なら牝馬に出たのもプラスでしょうし、楽しみな馬だと思います。
ミュージカルウェイの17
これも全姉がクラシック2冠馬なのでキューティゴールドと同じく相性が悪いわけがありません。同じ性別なのも魅力です。以上。
ブラックエンブレムの17
シルク所縁の血統ですね。この馬で母の産駒は6年連続シルクでの募集になります。全兄姉は初仔のテスタメント(3勝)、4番仔のオーロラエンブレム(未勝利引退)の2頭がいますが、この父の産駒にしては期待はずれなのが正直なところ。ディープ×ウォーエンブレムも相性は悪くないと思いますが、如何せんこれまで3頭しかおらず、すべてがブラックエンブレムの仔なので何とも言えません。同じサンデー系でもネオユニヴァースとダイワメジャーの牡馬が結果を出していることを考えると、パワー型を持ってきたほうが合うのかもしれません。ディープ牝馬ということで、個人的にはあまり食指が動きません。
ピラミマの17
僕が現役馬で一番好きなスワーヴリチャードの3/4妹になります。ディープをつけるのはこれが2度目で、2つ上の全姉も同じくシルクで募集時は大抽選会になりました。個人的に全姉の馬体はあまり好きではなかったのですが、それでもちゃんと勝ち上がってますし、母方の活力が豊富なのでしょうね。ホームランを狙えるかは?ですが、ニックス配合でもありますし外れは考えずらいかと思います。OBなので馬体を見たいところですが、全姉より良く見えたらもちろん狙いたい馬です。
ルシルクの17
ブラックエンブレムと同じくシルク所縁の血統ですが、意外にもディープを付けたのはこれが初になります。ディープ×Dynaformerはこれまで中央で5頭が走っており、3頭が勝ち馬になっています。その中には1億以上稼いだニューダイナスティもいます。伯父にブレイクランアウト、3/4兄にもグランシルクと近親に複数の重賞馬がおり、クラブ所縁の血統ということもあって勿論人気するでしょうが、この配合なら断然牡馬に出てほしかったですね。これまでずっとサンデー系をつけてきたとは言え、兄弟とは毛色(実際の毛の色ではないです)が異なるので、個人的にはあまり食指が動きません。
以上、今回はディープ募集馬をド素人視点で見てみました。
リストの順番的に次は今を時めくカナロア産駒ですね。